LOU REED
SYCO訳

原文はこちら

September Song

僕がまだ若くて、
女の子の家を訪ねるとき、
戸口で待つ間、ひとりで戦術を練っていた
もし出てきたメイドが巻き毛をくるくるさせて
僕を追い返したら
この古い地球に、 もう二周ぐらい回らせ
その間に真珠の涙を浮かべて彼女に貢ごうと考えた
そして時が経ったら、
彼女は僕のところにやって来た
時が来たら、彼女がやって来た

とてもとても長かった 五月から十二月まで
日が短くなり始めたら、それが九月だ

涙を枯らして、小雨の中を歩く
ハニー、思いを巡らしながら待つ余裕など
僕にはもう無いんだよ
年月が経てば、残る日々も少なくなる
九月、十一月

そしてこの短い黄金の季節を、僕は君と過ごしたい
この黄金の日々、僕は君と過ごしたい
一日々と枯れていき、貴重なものだけがわずかに残る
九月、十一月

それに僕はもう戦術など練っていられない
お金もちょっとあるし、軽い傷も持っている

そしてこの短い黄金の季節を、僕は君と過ごしたい
この黄金の日々、僕は君と過ごしたい
この貴重な黄金の日々を、君と一緒に過ごしたい
九月の歌、九月の歌 
九月の歌、九月の歌

Halloween Parade

ダウンタウンの妖精が『プラウド・メアリ』を歌いながら
クリストファー通りを巡回する
埠頭と暗黒街がぶつかる場所で
サザン・クイーンがやかましく下品に振舞う

今年のハロウィーンは
何かが確になる
特に
君のいないこの場所では

グレタ・ガルボとヒッチコック
女にモテそうなジャマイカン
5人のシンデレラとレザーを来たおカマが数人
もう少しでその中に入れられそうになる

クロウフォードにデイビス、
カッコ悪いケリー・グラント
ブロンクスから来てトラブルを撒き散らす
黒人のティーンエイジャー達

しかしへアリーも聖母マリアもいない
それらの声をもう聞くことも無い
ジョニー・リオにロットン・リタ
もうその顔を見る事もない

今年のハロウィーンは
何かが確かになる
特に
君のいないこの場所では

正真正銘の脱落者たちやおカマの大酒飲み
ワシントンハイツから来た変人集団
Bアベニューから来た少年、Dアベニューから来た少女
タイツをはいたティンカーベル

この行事は
なぜか僕の気を沈ませる
特に
君がここにいないと

ラテン語やギリシャ語やスペイン語で
ロマンティックな台詞を吐くピーター・ぺダンティックもいない
得意な芸を披露していた
バナナ三人組みもブランディ・アレキサンダーもいない

今日の気分は
何か普段と違う
特に
君が去ってしまった事を確認すると

「I Blow」と書かれたTーシャツを着るソーホーから来た女の子
連れのTーシャツには「Jive Five 2 Plus 3」と書かれてる
コールガールは割引料金を提供してる
もしくはタダでやってくれる

過去が僕の扉を
トントンとノックし続ける
その音は
もう聞きたくない

妙な気分にさせる慰めはもう勘弁して欲しい
膝を抱えて頭をうつ伏せてしまう
それは僕をどんどん怒らせ
そしてまた悲しくさせる
それから僕は凍りつく

僕の頭のどこかで
それが真実となる事を恐れている
僕の頭のどこかで
それが君を意味してた事を恐れている

ハロウィーンのパレード
ハロウィーンのパレードで
ハロウィーンのパレードで
ハロウィーンのパレードでまた来年会おう

Walk On The Wild Side

ホリーはフロリダのマイアミから来た
アメリカをヒッチハイクしながら渡った
来る途中に眉毛を抜いて
足を剃り、それで彼は彼女となった
彼女は言う ねぇ、ベイビー、危険な側を歩きなさいよ
俺は言った ヘィ、ハニー 危険な側を歩けよ

キャンディは遠い島からやってきた
楽屋裏では彼女はみんなのアイドルだった
でも口でいかせてくれる時でさえ
いつでも彼女は冷静だった
彼女は言う 危険な側を歩きなさいよ
俺は言った ヘィ、ベイビー、危険な側を歩けよ
そして黒人女達が歌う

Doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
(Doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(Doo)

リトル・ジョーは一度だってタダではやらせない
次から次へと金を払わなきゃいけない
ここで売って、あそこで売って
ニューヨークシティでは人々はこう言った
ねぇ ベイビー、危険な側を歩きなさいよ
俺は言った オイ、ジョー、危険な側を歩けよ

シュガープラムの妖精が通りに出た
ソウル・フードとそれを食べる場所を捜してた
アポロ(劇場)に行ったら
彼が踊るのを観るといいぜ
みんなは言った ヘィ、シュガー、危険な側を歩こうぜ
俺は言った ヘィ、ベイビー、危険な側を歩こうぜ
all right, huh

ジャッキーはスピードを飛ばして去っていく
その日一日だけ、自分はジェームス・ディーンだと思ってた
そのあと彼女は、たぶん事故を起こして
バリウムがその痛みを抑えたと思う
彼女は言った ヘィ、ベイビー 危険な側を歩きなさいよ
俺は言った ヘィ、ハニー、危険な側を歩けよ
そして黒人女達が歌う

Doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
(Doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(Doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(doo, doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo)
(Doo)


Heroin


自分が何処に行くのかわからない
でも出来るなら、天国に行きたい
なぜなら天国こそ自分が人間だと感じれるから
血管に針を入れる時
世の中が一転する
急いで静脈に注入する時
自分がキリストの息子になったような気がする
多分俺は解んないんだ
多分俺は解んないんだ

俺は一大決心をした
自分の人生を破滅させることを
なぜなら血液が静脈を流れる時
首に薬を打つ時
死に一歩近づく

誰も俺を助けられない 男はもちろん
どんなに優しい女の子の、どんなに優しい言葉でもだめだ
みんな散歩にでも出かけてくれよ
多分俺は解んないんだ
多分俺は解んないんだ

1000年前に生まれれたかった
暗黒の海を渡りたかった
素晴らしく壮大な帆船に乗って
大陸から大陸へと渡る
船服とセーラー帽を被って

大都市から離れる
ここでは逃げられない
町に生息する悪から
自分自身や自分を取り巻く悪から
あぁ、多分俺は解んないんだ
あぁ、多分俺は解んないんだ

ヘロイン、俺自身の死
ヘロイン、 俺の妻であり人生でもある アハハ
なぜならそれが静脈から
脳みその真ん中まで流れていくと
死よりも安らかな気分になるから

なぜならヘロインが回りだすと
もう全てがどうでもよくなる
この町の全てのろくでなし野郎や
騒音をたてる全ての政治家や
他人に迷惑を掛ける奴全てや
土手に積み上げられる死体の全てが

なぜならヘロインが回りだすと
ほんとうにどうでもよくなる
ヘロインが血管に流れると
そしてそれが脳まで来ると
死に匹敵するほど素晴らしいと、人は神に感謝する
そして気づいてないことも神に感謝する
そして気にならないでいることも神に感謝する
多分俺は解んないだけ
あぁ、多分俺は解んないだけなんだ




Sunday Morning

日曜の朝
夜明けが来る
何か落着かなさを
僕に残して

夜が明けたばかりの
日曜の朝
無駄にしただけの年月を
背後に残して

気をつけて。 君の後ろに広がる世界
そこにはいつも誰か君に
そんなものは全く無意味だと
叫ぶ奴がいるから

日曜の朝
僕は沈んでいく
何か感じてるのだけど
確かめたくない

夜が明けたばかりの
日曜の朝
君の渡った全ての道
ついこないだの事

気をつけて。 君の後ろに広がる世界
そこにはいつも誰か君に
そんなものは全く無意味だと
叫ぶ奴がいるから

日曜の朝
日曜の朝
日曜の朝
日曜の朝
...





Rock 'n'Roll

ジェニーが言うには、5歳の時
なんにも面白いことが無かったんだって
ラジオを点けても
面白いものはなんにも流れてこないんだって
全くなんにもね

それである晴れた日のこと、ニューヨークのラジオ局を聴いてみた
そこから流れてる音を聴いて、耳を疑った
その素敵な音にのって、からだが動き出した
わかるだろ、その子は、ロックンロールに救われたんだよ

すべて持っていかれたって
ただ、おもてに出て
ラジオから流れるロックンロールで踊ればいいんだ
それで充分 そうだろ
それでいいんだ

ジェニーが言うには、5歳ぐらいの時
親は自分にとっては死ぬほど退屈な存在で
二台のテレビと二台のキャデラック
そんなの全然詰まんないだけ
俺もそう思う...

それである晴れた日のこと、ニューヨークのラジオ局を聴いてみた
そこから流れてる音を聴いて、耳を疑った
それから、その素敵な音にのって、踊りだした
わかるだろ、その子は、ロックンロールに救われたんだよ
そうさ、ロックンロールさ

すべて持っていかれたって
ラジオから流れるロックンロールで踊ればいいんだ
そうだろ、それで充分
それでいいんだ
あ、あの子が来たぜ

Oh, jump-jump


ジェニーが言うには、5歳の時
なんにも面白いことが無かったんだって
ラジオを点けても
面白いものはなんにも流れてこないんだって
全くなんにもね


でも、それである晴れた日のこと、ニューヨークのラジオ局を聴いてみた
そこから流れてる音を聴いて、耳を疑った
全く信じられなかった
それから、その素敵な音にのって、踊りだした
わかるだろ、その子は、ロックンロールに救われたんだよ
そうさ、ロックンロールさ

すべて持っていかれたって
ラジオから流れるロックンロールで踊ればいいんだ

それでいいんだ
それで良かったんだ
聞いてくれよ
それで良かったんだ
そうだろ、信じてくれよ
それてよかったんだ
それでいいんだ、それでいいんだ
もう大丈夫
もう大丈夫
もう大丈夫
Oh baby, oh baby
oh baby, yeah-yeah-yeah-yeah
もう大丈夫だよ、心配ないよ
ほんとにもう大丈夫さ






Stephanie Says


ステファニーは知りたいと言う
自分の人生の大半を、今はもう大嫌いになってしまった人のために
無駄にしてしまったわけを
ステファニは言う 受話器を取って
どこの国からって言えば、
世界の果てから掛けてる事になるの?


でも彼女は死ぬのを恐れない
みんなは彼女をアラスカと呼ぶ
世間では誰もが彼女に聞く
だって全て彼女の空想だから
全て彼女の空想だから


ステファニーは知りたいと言う
私はいつもドアの役目で、
ぜったい部屋にはなれないって思われてるわけを
ステファニーは言う 電話を切ることなく
どの貝殻の名前を言えば、
世界の果てから掛けてる事になるの?


でも彼女は死ぬのを恐れない
みんなは彼女をアラスカと呼ぶ
世間では誰もが彼女に聞く
だって全て彼女の空想だから
全て彼女の空想だから


彼女はそれはいい事か悪いことか聞く
それは凍りのように冷たい感じ
アラスカはとても寒い
アラスカはとても寒い
アラスカはもとて寒い



Lisa says


リサは言う こんな夜は
熱いキスをくれたらとっても嬉しいんだけど
またリサは言う ハニー、ほんのちょっと笑ってくれるだけで
あんたのためにたくさん歌って楽しませて上げるんだけど

リサは言う
リサは言う
リサは言う Oh、no
リサは言う

リサは言う あんたは私のこと
カリフォルニアのどこかから来た
おかしな女だって思ってるんでしょう
私をまるで道具のように扱ってるじゃない
リサは言う ベイビー、あんたが私の耳に舌を入れたら
事態がもっとはっきりしてくるわ

リサは言う Oh、no
私のイイヒトにならない?
リサは言う Oh、no
リサは言う

おい、遊び相手を捜してるんなら
相手を間違えてるぜ
そんな奴ならとっくに
どこかに遊びに出かけてるはずだろ?

でもほんとに最高の愛を捜してるんなら
ここにそのまま座っていることだ
そんな楽しかった時代は
俺の前を素通りしていった、まるで絵空事のように

そしてリサは言う こんな夜は
熱いキスをくれたらとっても嬉しいんだけど
またリサは言う ハニー、ほんのちょっと笑ってくれるだけで
あんたのためにたくさん歌って楽しませて上げるんだけど

リサは言う Oh、no
私のイイヒトにならない?
リサは言う Oh、no
リサは言う


なぜ俺はシャイなんだ?
なぜ俺はシャイなんだ? 困ったもんだ
ほんとにほんとにいい時代、俺の前を素通りした
なぜ俺はシャイなんだ?

はじめてオマエにあった時、俺は独り言を言ってた
俺は言う オマエの瞳はとってもきれいだ
(ほんとにきれいな瞳)

今、オマエは横にいて、滅入る俺
おい、リサ、俺がシャイなわけを言ってもらえないかい?


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